欧米の競馬メディア「サラブレッドデイリーニュース(米国版)」電子版は7日、「関税は日本馬のケンタッキーダービー参戦に影響を与えるか?」というタイトルの記事を掲載した。

記事は「トランプ政権の広範囲にわたる輸入関税の影響を受けない商業部門はほとんどないようだ。競馬界最大の土曜日もこれには含まれ、ケンタッキーダービーの日本馬は貿易戦争の標的になる可能性がある」という書き出しで始まっている。

今年のケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、5月3日=チャーチルダウンズ)は、「ジャパン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」1位のルクソールカフェ(牡3、堀)、「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー欧州&中東」1位のアドマイヤデイトナ(牡3、加藤征)の日本馬2頭が優先出走権を獲得している。

「サラブレッドデイリーニュース」は国際競走馬輸送業者のマット・ハウグ氏への取材を通じ、詳細は不透明としながら、現時点での関係者の理解として、「ルクソールカフェは米国産馬のため、関税の対象外」であり、「日本産馬アドマイヤデイトナは関税の対象となる可能性がある」、また、「これらの外国産馬は『一時輸入保証金』を払って輸入できる」と伝えている。

レースで獲得した賞金が関税の対象となるのか、という点については、全米サラブレッド競馬協会のトム・ルーニー会長のコメントを紹介。ルーニー会長は「他国から輸入される馬が賞金に関して追加関税を払う必要はない」という考えであるものの、「何が関税に該当し、何が該当しないのかは不確実で、政権から回答を得るのに苦労している。関税が発効すれば、明確になるだろう」「ケンタッキーダービーのために日本やアラブ首長国連邦から競走馬が米国へ来る場合、それらを『家畜』としてみなすことは困難になると思います」と語っている。

また、ハウグ氏は新たな関税政策について、「レースのことだけでなく、馬の輸入全般に影響を及ぼすことは間違いないでしょう」と語っている。