同期や先輩の背中を追い、単勝1・8倍のミッキーファイト(牡4、田中博)が2馬身半差Vで重賞3勝目を挙げた。初騎乗のクリストフ・ルメール騎手(45)を背に、好位からハイペースを押し切って完勝。次戦の帝王賞(Jpn1、2000メートル、7月2日=大井)へ弾みをつけた。
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青い覆面と栗毛の巨体が春の日差しにきらめいた。唯一の4歳馬ミッキーファイトは年長馬を寄せつけない。好位から押し切って2馬身半差の完勝。検量室前へ引き揚げてきたルメール騎手は右手を軽く握った。初めてまたがったホープを「ダートで強い馬。落ち着いて息が入ってリラックスできたし、最後もいつも通りの長い脚を使ってくれた。1800~2000メートルのトップレベルで走れると思う」と高く評価した。
涼しい顔で振り返った名手とは対照的に、田中博師は内心で肝を冷やしていた。「久しぶりにメンコ(耳覆い)を外して、正直、力みが強かった。馬が怒る展開になって…」。しかも1000メートル通過60秒8のハイペース。人気薄の追い込み馬が台頭する激流が、逆に強さを際立たせた。
偉大な背中にまた1歩近づいた。同期には王者フォーエバーヤング、厩舎の先輩には昨年に引退した元王者レモンポップがいる。同じ毛色の後輩についてトレーナーは「まだトモに左右差が残っている。もっと先に良くなるイメージ」と潜在能力を見込む。次戦は帝王賞。念願のビッグタイトル獲得へファイトを燃やす。【太田尚樹】
◆ミッキーファイト ▽父 ドレフォン▽母 スペシャルグルーヴ(スペシャルウィーク)▽牡4▽馬主 野田みづき▽調教師 田中博康(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 8戦5勝(うち地方2戦1勝)▽総獲得賞金 1億8538万7000円(同5450万円)▽主な勝ち鞍 24年レパードS(G3)名古屋大賞典(Jpn3)▽馬名の由来 冠名+がんばれ

