英ダービー(G1、芝2410メートル、6月7日=エプソム)の出馬投票締め切りが当初の6月5日(木)午前10時から同4日(水)へ1日早まることが英国ジョッキークラブから発表された。今回発表された“72時間前投票”の新ルール導入について、アイルランドのエイダン・オブライエン調教師は懸念を表明した。6日、レーシングポスト電子版が伝えている。
これまでに英ダービーで10勝を挙げているオブライエン師はレース直前まで出否を熟考することで知られる。「いずれにせよ、我々にとってよいことではありません。馬を調教する上では、決して良いことではありませんが、彼ら(ジョッキークラブ)にとってはやらなければならないことです」と今回の発表に理解を示す一方、「競走馬の生活において、12時間でも長い時間です。ましてや、72時間ですから。彼らが決めたことで、彼らには理由がありますから、私は文句を言うことはありません。しかし、こういうこと(出馬投票を早めること)を我々は望んではいません。やってみて、どうなるかを見ることになります。このやり方の問題点は、出走できない馬が出る可能性があることです。馬の調子が優れないこともありますし、状況は大きく変わる可能性があります」とコメントしている。
英国ジョッキークラブは5日に今回の変更を発表。「世界で最も有名な競走であり、1780年に初開催され、英国クラシック競走の1つであるダービーが、英国のG1競走で初めて72時間前の出馬投票を導入するという新しい動き」とし、過去に英ダービーが行ってきた新たな取り組みの例を紹介。エプソム競馬場の関係者は「この変更は世界で最も有名な平地競走への期待を高めるだけでなく、当日の出走馬や騎手に関する情報をより確実に提供し、ダービーフェスティバル開幕前の関心と、参加を高めることにつながると確信しています」とコメントしている。
今回の決定により、今年の英ダービーの出走馬は4日の午前10時過ぎに発表され、騎手の決定は同日午後1時まで。枠順抽選会は同日の午前11時頃、エプソムの街の中心部にある映画館「エプソム・ピクチャーハウス」で行われる予定。ダービー前日の英オークスなど、その他の競走はこれまでと変わらず、48時間前の出馬投票ルールが維持される、としている。
「レーシングポスト」電子版は賛否両方の声を紹介。エイダン・オブライエン師とは逆に、「何のデメリットもありません。もちろん、脚もとの不安や天候の変化で問題が発生するときはありますが、水曜の朝だろうと、木曜の朝だろうと、ダービーに出走させるかどうかは決められる」と出馬投票を早めることについて賛成する立場の調教師のコメントも紹介されている。

