遅れてきた大物だ-。ゴドルフィンのオンブズマン(牡4、J&T・ゴスデン、父ナイトオブサンダー)が豪快な差し切りでG1初制覇を果たした。鞍上はウィリアム・ビュイックで、勝ちタイムは2分2秒51。
2歳時は未出走。3歳になった昨年6月にデビューし、G3プランスドランジュ賞(フランス)まで4戦無敗でシーズンを終えていた。今年の始動戦となった前走G3ブリガディアジェラードS2着からのG1初挑戦。5番人気の伏兵評価だったオンブズマンだが、最後の直線は馬群で何度も進路を切り替えながら、最後に大外へ持ち出されると、豪快に伸びて、2着アンマート(昨年の英チャンピオンS覇者)に2馬身差をつける衝撃の勝利となった。
プリンスオブウェールズSは欧州の10ハロン(2000メートル)路線の重要な一戦。3着にはヨークのG2を12馬身差で圧勝し、ここに臨んできたシーザファイア、4着にはフランスからの遠征馬マップオブスターズが入り、1番人気だったアイルランドのロスアンゼルスは5着に敗れた。
オンブズマンについて、管理するジョン・ゴスデン師は「すべてオーナーのシェイク・モハメドのおかげです。この馬を購入したときに『まだ未熟な馬です』と伝えると、『好きなだけ時間をかけてくれ』と言われました。私にとっても、間違いなく、最も任せてくれるオーナーですね。馬はどんどん成長しています。まだレースを使っていないので、(次走に)エクリプスSも期待できます」とコメントし、ビュイック騎手は「ここで勝つのは本当に特別です。調教で騎乗していて、すごく調子が良かったので、負けるとしたら、不運な負けだったと思います。感銘を受けるパフォーマンスでした」とオンブズマンの走りを絶賛している。

