英国競馬界が10日、英国政府、財務省による増税案(競馬賭事税の引き上げ)に抗議し、英国内のすべての競馬開催を中止するストライキに突入する。

競馬日刊紙「レーシングポスト」の英国版は黒一色の1面に、白い文字で「競馬界は史上初めて、壊滅的な打撃となる政府の税制案に抗議し、本日予定されていた競馬開催を自主的にすべて中止します。このストライキがなぜ重要なのか、英国にとって競馬がなぜ重要なのか、読んでください」と訴えている。

今回のストライキは8月17日にBHA(英国競馬統括機構)が発表。ストライキを実施するのはこの日(10日)限定で、当初、開催予定だったカーライル、リングフィールド、アトックスター、ケンプトンパークの4つの競馬場で競馬開催を中止することになった。

現在、英国では競馬やその他スポーツへの賭事に15%の税金が課せられているが、これがリモート賭事(オンラインカジノ)などと同じ21%の税率になる可能性があり、その場合、英国の競馬界の財政が壊滅的な状況になると危ぶまれている。

レーシングポストは紙面記事で「水曜日、英国競馬界もレーシングポストのフロントページ(1面)も真っ暗になりました。前例のない抗議行動として、競馬界は本日のスケジュールを自主的にキャンセルし、競馬の未来を脅かす恐れのある政府の税制措置へ警鐘を鳴らします」と書き出し、財務省に対し、「(税制案を)よく考えなければいけません。政府がこれを間違えると、競馬がなくなる暗い日々が今後も続く可能性があります。財務大臣には選択肢があります。産業を守るのか、衰退に加担するのか、です」と競馬賭事税の引き上げを行わないように訴えている。