今節、好位を回れそうなのが地元の上田国広だ。点数は108点を超え地元中部地区では1番だ。彼は目立つタイプではないが、堅実なマークでここまで来た。納得できない時は競りに行ったりと、中部には数少ない戦う追い込み選手だ。「段階を踏んで強くなったわけではない(自力から追い込みに転身すること)ので大きなことは言えないが…」と前置きして、「追い込みとして目標がいないときは勝負しようと思っている」ようだ。誰もが自力で頂点を目指せるわけではない。人それぞれ脚力には貧富の差があり、あの手この手で勝ちを目指す。人間が走る競技なので、そこには当然評価からは逃げられない。「目標は年下だけど、ヨコもタテもできる坂口(晃輔)です。今は競っても形になってないかもしれないが、いずれあんな選手になりたい」理想がある。『競りの形』は当たって当たられ、それでも返すことだが、選手やファンは勝敗以上に過程を見ている。戦う姿勢を見せるだけで評価は変わる。

「地元代表で走るG3は初めてなので緊張感があります」と真顔で締めくくる。その後ろで、1キロ先でも分かりそうなガールズの板根茜弥の大きな笑い声が鳴り響いていた。(日刊スポーツ評論家)

ヤマコウは中部に数少ない戦う追い込み選手、上田国広に注目
ヤマコウは中部に数少ない戦う追い込み選手、上田国広に注目