日本競馬界の悲願は、今年もかなわなかった。日本調教馬はダービー馬クロワデュノール(牡3、斉藤崇)、アロヒアリイ(牡3、田中博)、ビザンチンドリーム(牡4、坂口)の3頭で挑んだが、勝利には届かなかった。69年スピードシンボリの初挑戦から56年、今年も世界の厚い壁に跳ね返された。ビザンチンドリームが最先着の5着、ダービー馬クロワデュノールは14着、アロヒアリイは16着に沈んだ。

そろって現地フランスでの前哨戦を制した日本勢の中で“大将格”は、クロワデュノールだった。状態は良く、上積みを持って臨んだが、条件が過酷だった。現地時間3日の夕方から大雨が降り、乾いていた馬場もすぐに悪化。加えて、84年以来勝ち馬が出ていない試練の17番ゲートが当たった。「内枠の方が良かったですが…。(道悪の)馬場も前走はうまくこなしてくれましたから。ただ、やってみないと分からないですよ」と戦前から斉藤崇師は話していたが、全能力を発揮できなかった。味わった悔しさは、バネにするしかない。