“現役世界一ホース”の強みと弱点は-。
今週はジャパンCウィーク。注目はなんといっても世界ランク単独首位で、フランスのカランダガン(セン4、F・グラファール)の初来日です。自分は今年春のドバイ出張で目の前にしましたが、「きれいな馬だな」という印象が強いです。その後の快進撃は誰もが知るところ。7カ月ぶりの再会を楽しみに、始発電車へ飛び乗り、東京競馬場へ向かいました。
午前7時。カランダガンが帯同馬ルノマドとともにダートコースへ現れました。曇り空の下でもはっきりと毛づやの良さ。23日時点で457キロと比較的小柄ですが、ドバイに比べてより筋肉質になったように映りました。キャンターなどで鹿毛を軽快に揺らした後、ダートコースにゲートを出し、駐立、発馬の確認を行いました。1度目はややゲート入りを嫌がりながらも1分ほど駐立し、発馬後はゆっくりと流しました。2度目はゲート入りも改善。発馬は1度目より速いスピードでゴールまで駆けていきました。
厩舎に戻る際、またがったロベル助手は首筋をぽんと何度かたたき、笑顔を見せていました。「状態は非常にいいですね。今はハードな調教というよりはキープするように乗っていますし(前走の)英チャンピオンSと同じ状態にありますね」と自信ありの様子です。
カランダガンといえば中団、後方から鋭く伸びる末脚が武器。ロベル助手も「しっかりと強く加速できる末脚がありますし、非常に乗りやすいです」と太鼓判を押していました。ただ、続けて「スタートの部分で、ゲートを出た後にすぐに加速できない部分がありますね」と弱点も挙げました。今回は海外ではあまりない多頭数のレース。「出走馬が多くなるとうまく馬群を抜けていかないといけないので、その点は気になるところではあります」とも続けました。
過去、欧州年度代表馬に輝いた馬が受賞年にジャパンCへ参戦した馬は3頭。92年ユーザーフレンドリー6着、96年エリシオ3着同着、06年ウィジャボード3着と勝利はありませんが、ロベル助手は「日本馬のレベルは非常に高いですし、格段に上がってきています。輸送もあって大変ですが、私がシャレータ(11年)で来た時は今のような国際厩舎がなかったので、今回は非常にやりやすいです。日本の馬場には非常に合っていると思いますし、問題ないと思います」と力強く言い切りました。
追い切りは木曜に芝コースで行う予定。世界一の馬の来日に敬意を表しつつ、気配をじっくり見極めていきたいと思います。【桑原幹久】

