武豊騎手が有馬記念を初めて制したのは90年のオグリキャップ(牡5、瀬戸口)だった。同年安田記念(1着)以来2度目のコンビ。天皇賞・秋で6着、ジャパンCで11着に敗れ、迎えたラストランは16頭立て8番枠からのスタートで、4番人気だった。
ハナを奪ったのは宝塚記念覇者オサイチジョージ。2番手をヤエノムテキ、3番手をメジロアルダンが進み、1周目のゴール前、2周目1、2コーナーをゆっくりとしたペースで馬群は進んだ。武豊とオグリキャップは好位を進み、3コーナーから徐々に外へ進出。4角では大外を絶好の手応えでまわり、直線はオサイチジョージを交わして先頭へ。馬群で脚をためていたメジロライアンが外から、最内からホワイトストーンが懸命に追い上げるが、オグリキャップが先頭でゴールを駆け抜け、鞍上の武豊騎手は左手を上げた。
勝ちタイムは2分34秒2。この年の有馬記念は「中山9R」で行われ、同日の5Rに組まれていた同じコースのグッドラックハンデ(現2勝クラス)の勝ちタイムが2分33秒6だった。道中でハロン(200メートル)13秒台のラップが3ハロン続くスローペースでオグリキャップと折り合い、人馬一体となった武豊。当時21歳。競馬史に残るアイドルホースとコンビを組み、初めてつかんだ有馬記念の勝利だった。全着順は以下のとおり。
1着 オグリキャップ
2着 メジロライアン
3着 ホワイトストーン
4着 オサイチジョージ
5着 オースミシャダイ
6着 ランニングフリー
7着 ヤエノムテキ
8着 ミスターシクレノン
9着 ゴーサイン
10着 メジロアルダン
11着 リアルバースデー
12着 カチウマホーク
13着 キョウエイタップ
14着 エイシンサニー
15着 サンドピアリス
16着 ラケットボール

