23年有馬記念のドウデュースVから続く縁は早くも3年目を迎えた。名馬イナリワンの馬名の由来となった、羽田にある穴守稲荷神社の井上直洋宮司は、イナリワンとドウデュースが同じ5月7日生まれ、同じ12月24日のイブ決戦という縁を感じ取り、同年にドウデュースを本命に掲げ、見事的中。神懸かり的な予想だった。今年もあやかることとなった。
「今年は集大成」と同宮司は語る。今ではイナリワンだけではなく、ドウデュースのファンや他の競馬ファンも参詣する姿が多く見られる。前述の2頭の誕生日に行われる「必勝稲荷祭」ではイナリワンの勝負服をあしらった特別御朱印を作成した。
今年はTBS系ドラマ、日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」が契機となり、例年とはひと味違った盛り上がりが予想される。中でも劇中にあった「日高の馬で有馬を勝つ」というフレーズに井上宮司はうなずいた。「イナリワンも日高の門別生産ですよね。日高の馬。イナリワンに乗ったことがある武豊騎手が今回騎乗するメイショウタバルも日高の馬。より一層の縁を感じ、メイショウタバルを応援したくなります」。今年の有馬記念の予想、宮司の応援する馬は迷わず決まった。【舟元祐二】
◆穴守稲荷神社 東京都大田区羽田に鎮座する神社。88年東京大賞典、89年天皇賞・春、宝塚記念、有馬記念を制したイナリワンのオーナー保手浜弘規氏と、当時の禰宜(ねぎ)石井信氏が馬術部の同級生だった縁で穴守稲荷の「イナリ」、NO・1になってほしいという意味で「ワン」を取り、イナリワンと命名された背景があり、イナリワンの記念品が今も展示され、参詣者は間近で見学できる。また現在は名刀である三条宗近の復元奉納プロジェクトを掲げ、クラウドファンディング中。

