日刊スポーツの深田雄智記者は28日付の日刊スポーツ紙面で2着◎コスモキュランダを推奨。1着ミュージアムマイルに▲、3着ダノンデサイルに○を打つ、会心の予想となった。以下が掲載されたコラム全文。

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予想は十人十色だが、現場で活動している以上、目の前の数字より取材の感触を何よりも重要視してきた。競馬記者になって2度目の有馬記念は、レース前から各陣営の思惑が交錯し、異様な雰囲気。大波乱の予感が漂う中、極寒のトレセンを駆け回り、お宝を発掘した。

取材感触が抜群だったコスモキュランダに確信の◎(グリ)。波乱の立役者はこの馬だ。

昨年は皐月賞で2着に入るなどトップクラスの実力馬。今年1月のAJCCでは○ダノンデサイルと差のない競馬をしてみせた。当時、横山武騎手は「トモが弱くて緩い。これからの馬ですね」と晩成タイプのジャッジ。発馬の遅さはトモの緩さが原因で、その中で結果が出ていたのを考えれば、完成した頃にはG1を取れると感じていた。近走は大敗続きも、前走ジャパンC(9着)の競馬ぶりは復調を感じさせる内容。【1・4・1・2】の好相性コース・中山に戻る今回、観衆を驚かすシーンが起こる。

◎(グリ)を打つ決め手は、横山武騎手の心強い言葉だった。最終追い切りを終え、前述したAJCCとの比較を尋ねると「すごく良くなっているよ。まだ余地はあるけど、体も根本的に良くなった。トモがしっかりしてきたから、戦法に幅が出ているね」と好感触。さらに追い切りではブリンカー着用を進言。その意図は「相手は強いし、太刀打ちするには深く踏み込む必要があると思ったから」と説明した。動きを見る限り効果はてきめん。「状態は今までで一番良い」と聞き、安心して重い印を託せると判断した。

走るごとにたくましさも増している。夏からコンスタントに使われているが、担当の佐藤助手によれば「レース後の1週間は疲れや筋肉痛が出てくるけど、次の週には逆に元気があり余っている。回復力やスタミナには毎回驚かされます」と“超回復”ぶりに目を光らせる。佐藤助手は横山武騎手と小中学校の同級生。固く結ばれた縁が◎(グリ)を後押しする。

絶好調の中で得意コースに戻ったここがまさに買い時。ゲートを決められるようになった現状で、鞍上の「AJCCでも本当は先行したかった」という言葉から、今回は積極策をとるとみる。早め先頭から粘り込み歓喜のゴールイン。忘れるなかれ◎(グリ)も日高生まれ。まずは「買います、単勝馬券」。単勝(10)、そして馬連と3連複(10)-(9)(4)(16)(1)(2)(3)(13)も購入し、周囲に引かれるくらい、分厚い札束を持って帰る算段である。

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29日付紙面には東京大賞典の予想を掲載予定。ご期待ください。