競馬界で最も有名な通訳・レースホースコーディネーターであり、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週も日刊スポーツにホットなコラムが届きました。矢作師とともに参加したエクリプス賞の舞台裏とは…。米国競馬界のレジェンド、ウィリアム・モット調教師と矢作師の握手写真など貴重な写真もぜひご覧ください。

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こんにちは。先週のコラムでお伝えしたエクリプス賞ですが、フォーエバーヤングは最優秀古馬ダート馬と、全米のファンが選ぶモーメント・オブ・ザ・イヤーを受賞することができました。

アメリカの授賞式は、日本とはまったく雰囲気が違っていて、発表前の会場には独特の緊張感が漂っていました。ノミネートされていても、受賞が決まるのは壇上で名前が呼ばれた瞬間。だからこそ、どの陣営もスピーチを準備しつつも、落ち着かない空気がありました。しかも受賞後のスピーチは1分以内という厳しいルールがあり、時間をオーバーすると途中でも容赦なく終了の音楽が流れる仕組みで、壇上のテーブルの下にはタイマーまで置かれ、まさに時間との戦いでした。そんな中、矢作先生は英語のスピーチを見事59秒でまとめ上げ、内容も素晴らしく会場は大盛り上がりでした。また、吉田俊介さんのスピーチ中には、主催者側が誤って終了音楽を流してしまうハプニングがありましたが、会場からはブーイングが起こり、音楽が止まってから改めてスピーチが続けられ、無事話し終えたときには場内は大盛り上がりでした。

北米の競馬関係者から、ここまでフォーエバーヤングが愛されていることを肌で感じられたのは、矢作厩舎の丁寧なメディア対応や、オーナーのコメントなど、さまざまな積み重ねがあってこそだと思います。本当にすごいことで、今後これほどの馬がまた現れるのかと疑ってしまうほどでした。

授賞式の前には、北米の厩舎関係者を支援するチャリティーゴルフが開催され、矢作先生や吉田俊介さんが参加してくださったことで、現地の関係者も大喜びでした。矢作先生は他陣営から写真撮影をお願いされるほどで、フォーエバーヤングの存在がどれだけ大きいかを改めて感じました。

そして昨晩は、日本でのJRA賞授賞式に参加させていただきました。藤田オーナー、矢作厩舎の皆様、坂井騎手と楽しい時間を過ごさせていただきました。アメリカと違い、結果が確定した状態での授賞式は心が本当に楽で、純粋に楽しめました(笑い)。

フォーエバーヤング関係者の皆様には、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。2026年も、また表彰していただけるような活躍を目指して、このあと始まる中東遠征から全力で挑みます。昨年とは違い、今年は徹底的にマークされる立場ですが、それでも負けずに勝ち続けていけると信じています。皆様の応援が心から励みになっています。これからのフォーエバーヤングの活躍も期待してください。

【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)

◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。98年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、11年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。