阪神が2連敗を喫し、17日以来4日ぶりに首位から陥落した。

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昨季4勝8敗と負け越した鬼門の敵地初戦で投打ともに振るわず。バンテリンドームでの初戦は19年から5年連続で黒星スタートとなった。

阪神佐藤輝の打撃状態は深刻です。苦手とする高めの速い球を意識するあまり、得意だった低めのボールにも対応できなくなっています。1、2、3打席とも中日小笠原の低めのカーブを空振り三振。打てないボールまで打とうとするから、打てるボールも打てなくなっている、というのが私の見方です。

元々、低めに強い打者でした。当然、他球団のバッテリーは苦手の高めを意識させる配球に徹します。もちろん、対応力は求められますが、打てないボールまで打とうする必要はありません。高めを打とうとすることを意識しすぎた結果、緩いカーブに体は泳ぎ、高めの直球にも、低めの変化球にもバットが空を切り続けることになっています。

原点に返ることです。21年シーズン、新人離れしたパワーでスタンドに打球を運んでいました。低めをジッと待ち、狙い、そして打てばいい。3球続けて高めの速球を投げられる投手なんていませんよ。仮に4打席12球を高めに速球を投げ込める投手が存在したなら、バンザイすればいいじゃないですか。いずれの投球にもポイントは合っていませんが、強く振れているのは救いです。打てるボールを待ち、踏み込んで打つ。そこから状態を上げるしかないでしょう。

先発の青柳も心配です。制球の乱れが修正できず、球威もない。ベンチが2回2/3で降板の断を下すのも当然です。体調面に問題がなく、修正点がわかっているなら大騒ぎする必要もありませんが、2戦連続のKOは少し気になります。立ち上がりからひっかり傾向が強く、捕手の梅野の構えとは逆に入った球をことごとく打ち返されました。佐藤輝も青柳も代わりのいない投打の軸。優勝を狙うチームとして、懸案は早めに解決したいところです。(日刊スポーツ評論家)

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