阪神は鬼門横浜スタジアムで今季初の同一カード3連敗を喫し、首位陥落となった。佐藤輝明内野手(24)が2軍に降格し、打線のテコ入れを図ったが、3得点止まり。先発才木浩人投手(24)も5回4失点と本領を発揮できなかった。阪神元投手コーチで日刊スポーツ評論家の中西清起氏(61)が解説した。
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チーム状態がどん底の阪神と絶好調のDeNA、両軍の力の差が出た3連戦だった。首位が入れ替わったのは仕方がないが、横浜で連敗を止められなかったのは痛い。8月に再び敵地で試合を臨むにあたって、どうしても嫌な雰囲気になる。後半戦に響く同一カード3連敗となった。
チームは打線とリリーフ陣の整備という大きな課題を抱えている。この日は佐藤輝が2軍再調整と象徴的な動きがあったが、1軍で試合に使いながらでは状態が上がってこないという首脳陣の判断だろう。打つポイントが近くなっているので、前でとらえられるように、ファームでしっかりとフォームを固める必要がある。シーズンはまだ半分も試合を残している。タイミング的にも、これ以上、遅くなっては…という思惑もあるのではないか。打てる手をすべて打って、打線の状態を上げるしかない。
先発の才木は前回に続き、5回での降板となった。投球の内容が悪い。カウントを取る球、勝負球がストレートとフォークと縦の変化が中心で、打者に慣れられて、前に飛ばされる。下位の打者にフルカウントで粘られ、四球を選ばれる場面もあった。これでは球数が増えて、長いイニングを投げられない。スライダーやカットボールなど横の変化も交えれば、球威のある直球がさらに生きてくるはずだ。
チームは5連敗となり、ここが辛抱のしどころだ。思い出すべきは4月の戦いだろう。先発陣を中心にロースコアの接戦に持ち込み、白星を重ねた。粘り強く戦ったことで打線の状態が上がり、5月の快進撃につながった。現状では打線の爆発的な得点力というのは望めない。次のカードでは村上、大竹と計算できる投手が投げる。リリーフは岩崎、岩貞に奮闘してもらい、投手力で危機を脱していくしかない。




