ロバーツ監督の決断が勝利を呼んだ。同点の6回2死一塁で金慧成(キム・ヘソン)に代打ロハスを送った。そのロハスが決勝点となる適時二塁打を放った。

金慧成は内野安打にメジャー初本塁打の2本を打っていた。確率的にはそろそろ凡退とはいえ、当たっている。金慧成でつなぎ、大谷に回す考えもあったはずだ。それでも投手が右から左に代わると、きっぱり左打ちの金慧成を下げ、右打者を送った。結果で応えたロハスもさすがだが、金慧成がむくれるわけでもない。「2本打っているのに」といった態度や表情を示せば、不協和音になりかねない。それが全くなかった。監督の野球がチームに浸透し、選手1人1人が自分の役割を理解しているからだ。試合のポイントとなった場面で、ドジャースの強い理由が垣間見えた。

大谷は体にキレが戻っている。初回の本塁打は、内角のスライダーに対しバットが体に巻き付いて出ている感じだった。強く振ろうとしなくてもヘッドが走っている証拠。その後の2つの二ゴロも、打つポイントが前すぎるわけでもなく、悪い形ではなかった。6回の三塁への内野安打はバットの先に当たるボテボテのゴロだったが、これも少し前の状態が悪い頃であれば、空振りしていたか、二ゴロになっていたと思う。会心の当たりではなくても、バッティングの形自体は崩されていない。

山本は開幕からの疲れが多少出ている印象を受けた。ストライクゾーンの中のボールがやや甘くなっていた。コーナーを狙っても、ちょっとずつ内に入る。バランスが崩れているのだろう。ただ、1年やっていれば、こういう時は必ずある。それでも3点に抑えられたのだから、去年の経験が生きている。

絶好調ではなくても、なんとかバランスを保ちながら丁寧に投げようとしているのが伝わってきた。そういう投球を続けながら調整を進めていけば、また状態が良くなり、ボールの出力も上がっていくはずだ。(日刊スポーツ評論家)

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ドジャース対アスレチックス 6回裏ドジャース2死一塁、ロハスの適時二塁打で生還するコンフォートを迎える大谷(撮影・滝沢徹郎)
ドジャース対アスレチックス 6回裏ドジャース2死一塁、ロハスの適時二塁打で生還するコンフォートを迎える大谷(撮影・滝沢徹郎)