阪神は3点ビハインドで迎えた8回、3番森下、4番佐藤輝が、巨人大勢からの連続本塁打で1点差まで追い詰めた。いずれも甘い球だったが、相手ピッチャーがCSで対戦する可能性のあるセットアッパーだけにインパクトは残した。

だが、逆に巨人にとっても、阪神に印象づける一戦にもなったといえる。阪神先発大竹は4回1死、泉口、岡本、岸田の3連打で1点リードを許している。同点の6回は連打と四球の1死満塁で降板。代わったドリスがキャベッジに勝ち越し二塁打を浴びた。

大竹の被安打5(4失点)は、すべて単打だった。巨人サイドは緩急のついた投球スタイルの左腕に対し、強振するのでなく、コンパクトに打っていくように指示を出していたのかもしれない。それが結果となって表れたわけで、巨人は攻略のヒントを得たかもしれない。

一方で阪神打線は、巨人先発山崎を打ち崩すには至らなかった。前回8月15日の阪神戦(東京ドーム)で先発した際は、大山に1発を浴びるなど4回4失点で降板。この日の甲子園での再戦は注目だった。球速150キロまでのストレートのキレと変化球で両サイドを駆使した投球が光った。

阪神が山崎から奪ったのは、大竹のタイムリーだけ。チームとして押し切れなかった。対山崎には相性が良くないまま終わったと言えるだろう。阪神は普通に戦っていけばゴールインするし、いろいろ試しているのもわかる。だたその先のCSを考えると勝ち切っておきたかった。(日刊スポーツ評論家)

阪神対巨人 4回表巨人1死、泉口は中前打を放つ。投手大竹(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 4回表巨人1死、泉口は中前打を放つ。投手大竹(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 4回表巨人1死一、二塁、大竹は岸田に中前適時打を打たれ失点(撮影・加藤哉)
阪神対巨人 4回表巨人1死一、二塁、大竹は岸田に中前適時打を打たれ失点(撮影・加藤哉)