どのチームも故障者が多すぎた。

巨人は岡本の長期離脱が大きく響いた。依然として巨人の“顔”であるはずの坂本の起用法は首をかしげることがあったし、岡本の迫力は怖い存在だから期待外れだった。

ヤクルトも村上抜きで厳しい戦いを強いられた。中日は力をつけた木下がケガで、戦い方も一貫性を欠いた。各チームに故障者が続出するのは、練習法、トレーニング法に問題があるからだ。

その点、阪神は主力選手に故障者が少なかった。昨年日本一のDeNAは抑えが固定できなかったし、牧が離脱した。故障者が目立たず、ストッパーを固めることができた阪神の勝利だった。

開幕前に、藤川監督は球界では珍しい抑え投手出身の監督だから注目したいと語った。それは同じ抑え役だったヤクルト高津監督が、連続優勝(21年、22年)で成功したケースがあったからでもあった。

特にリリーフの投手心理が分かっているだけに、うまくやりくりをした。4番佐藤輝は弱点だった内角高めのボールをファウルにできるようになった。まだ“穴”はあるが、対戦する投手が攻め切れなかった。(日刊スポーツ評論家)

阪神対広島 阪神がリーグ優勝を決め岩崎(右)に抱きつく坂本(撮影・加藤哉)
阪神対広島 阪神がリーグ優勝を決め岩崎(右)に抱きつく坂本(撮影・加藤哉)
阪神対広島 阪神5番手の石井(2025年9月7日撮影)
阪神対広島 阪神5番手の石井(2025年9月7日撮影)