阪神大竹のゲーム序盤は、存分に“らしさ”が表れていた。だが、中盤になって走者を背負ったときに、少し“もろさ”が出る。いつもの傾向が失点につながった投球だった。
無走者の場合は、フォームを変えるなど自分のペースにもっていくことができる。いわゆる変幻自在といえるかもしれない。しかし走者がいると、ペースに持ち込むのに窮するようだ。
味方打線に反発力があるから、6回の山本のソロ本塁打はまだしも、それまでの細川に対する配球は間違いなかったのだろう。ただ、高めの球を打たれた3ランはいただけない。
大竹本人には、より慎重さが求められる。もともと長いイニングを引っ張るタイプではないから、危ないとシグナルを察した場合のベンチは、惜しみなくリリーフをつぎ込みたい。それが大竹を生かす術ともいえる。
阪神のCSで戦う相手はDeNAだとみている。相手の先発にもよるが、もう初戦は決めているはずだ。DeNAは主力に右が多い打線だから、正攻法でいけば、村上、才木の右2枚だろう。
CSファイナルステージは優勝チームにアドバンテージがあるから初戦を取れば2連勝となる。でも負ければ1勝1敗になって、絶対に次の試合を勝たないといけなくなる。だから初戦は、最も信頼する村上に託すのだろう。
左の先発となれば、まずは高橋だ。大竹はこの一戦のような内容だと厳しい。伊原の投球からは疲労が感じられる。CSには移動日がないし、わたしなら伊藤将をリリーフで回すだろう。(日刊スポーツ評論家)




