日本ハム田宮の配球には、思わず「えっ」と声が出てしまった。初回、1点を先制され、なお2死一塁の場面。先発の福島は西武の5番林安可にカウント2-2から、内角寄り148キロ速球を右翼席へ運ばれ、2ランとされた。

先頭の西川にもカウント1-2と追い込んでから152キロの速球を中前打されたが、2番滝沢はフォークボールで空振り三振を奪っていた。

バットコントロールがうまく当て勘がある滝沢が、低めのワンバウンドするボールを空振りした時点で、この日の福島のフォークは切れていると感じてほしかった。

1死一、三塁から4番ネビンにはフルカウントから152キロ速球を右犠飛。万波の好守に助けられたが、フルスイングされた。

ネビンまでの1点を許した直球勝負は仕方ないとしても、林安可への1球は理解に苦しむ。フォーク勝負という相手の裏をかいたつもりでも、初回の守りで裏をかくだけの伏線もなかった。エサをまいていない状況で裏をかく配球は、すごくリスクが高い。

4回には林安可にカウント2-1から、142キロの変化球を打たれ、右中間へ2打席連発を許し、痛い追加点を献上した。ここでは4球すべて変化球。1打席目の経緯で、林安可には変化球が多めになるという配球を読まれていた。

当然、福島の状態も関係するので、田宮の責任ばかりではない。だが、この試合の配球は、本人もわかっているとは思うが、反省するべきだ。

今後、日本ハムはソフトバンク、西武と優勝争いしていくだろう。その中ですごく気になるのは、1勝10敗というソフトバンクとの対戦成績だ。田宮が先発した試合は1勝9敗で防御率7・40。日本ハムのバッテリーはソフトバンクに相当、研究されている印象を受ける。

田宮には、相手の対策だけではなく、自分の配球、傾向がどうなのか。どのような形で失敗しているのか。まず自らを洗い直すことが必要だと思う。(日刊スポーツ評論家)

日本ハム対西武 日本ハム先発の福島蓮(撮影・黒川智章)
日本ハム対西武 日本ハム先発の福島蓮(撮影・黒川智章)
日本ハム対西武 日本ハム先発の福島蓮(撮影・黒川智章)
日本ハム対西武 日本ハム先発の福島蓮(撮影・黒川智章)
日本ハム対西武 1回表西武2死一塁、林安可に2点本塁打を浴びる福島蓮(撮影・黒川智章)
日本ハム対西武 1回表西武2死一塁、林安可に2点本塁打を浴びる福島蓮(撮影・黒川智章)
日本ハム対西武 投手交代を告げる新庄剛志監督(撮影・黒川智章)
日本ハム対西武 投手交代を告げる新庄剛志監督(撮影・黒川智章)