巨人を自由契約になった村田修一内野手(37)が自主トレを再開している。厚木市内のグラウンドで日本ハムにコーチ兼任での移籍する実松とシーズンに向けて体を準備。いまだ所属先が決まらないが「いつ声がかかってもいいように」と例年通りのペースで調整する。

 フリー打撃では柵越え、ノックでも定評通りのグラブさばき、スローイングは健在だ。「年末年始でいろいろと考えた。状況を受け入れなければいけないのは分かっている。前に進まなければいけない」。NPBからのオファーを最優先にして待ち続けているが、現時点で手を挙げる球団はない。

 球界全体に世代交代の風潮が強い。昨年12月の名球会総会に参加した、ある球団の首脳陣は「タイミングだよね。まだまだ、できると思うけど、全体的に若手に切り替えるという時期が重なっている」と複雑な表情で言った。

 村田自身はオファーを待つ期限として最長で7月末までとした。独立リーグからのオファーがあれば選択肢に入れるとも明かした。「男・村田」がプレーする姿を見たいと思うのは私だけだろうか。この状況から仮に、はい上がれたのなら、とてつもない成績を残すのではないかと期待せずにはいられない。【巨人担当=為田聡史】