<ソフトバンク1-0楽天>◇2日◇ヤフオクドーム
孤独なマウンドで「奮投」する後輩左腕に、かける言葉は見つからなかった。でも、ソフトバンク今宮はすっとマウンドに駆け寄ると大竹に言った。
「何も言うことはない。頑張れ、とも言えないけど…」。ただそう言うと遊撃の守備に戻った。
先頭銀次を四球で歩かせた7回無死一塁の場面だった。初回にもらった1点を必死に守る大竹を何とか鼓舞したかった。「大竹もスイッチが入ってしっかり抑えてくれました」。ブラッシュを空振り三振、二進させたが代打藤田を二ゴロに仕留めピンチを乗り切った。
この日まで大竹が先発した4試合は打線が援護できなかった。今宮は大竹以上に悔しさを胸にため込んでいた。初回1死一塁。初球の直球を迷いなく振り抜いた。一塁走者の周東がスタートを切っていたこともあり、右中間を割った打球で周東は長躯ホームイン。今宮のバットで先制点を挙げた。「まっすぐが来る確率が高いから。打った瞬間抜けると思った。でも、今日は大竹。大竹さまさまです」。殊勲の一打より、好投を続け、ようやく白星を手にしたサウスポーを持ち上げた。
昨年痛めた左太もも裏の痛みは令和を迎えても癒えていない。4月28日の日本ハム戦(札幌ドーム)は大事を取って欠場。残る100試合以上も、状態を確認しながらプレーすることになる。故障禍のチームにあって「離脱」は避けなければならない。心身両面でチームリーダーとしての成長を誓うだけに、体調には敏感になる。打撃好調もあって4月中旬からは3番に座っている。「いい経験をさせてもらっています。(故障の選手が)戻ってきても3番を打てる選手でありたい」。自らの話は早々に切り上げると「今日は大竹!」。そう言って背番号「6」は会見場を後にした。【ソフトバンク担当 佐竹英治】





