「マッスル~マッスル~筋肉はマッスル~♪」。今季、楽しみにしていたそのフレーズをペイペイドームで聞くことはできなかった。ソフトバンク椎野新投手(25)は、開幕前に今季ホーム球場で使用する登場曲に、アニメ「ダンベル何キロ持てる?」の主題歌「マッチョアネーム?」を選んでいた。だが7月、今季の本拠地初登板の日に流れてきたのはアニメ「進撃の巨人」のテーマ「紅蓮の弓矢」だった。

椎野は登場曲の舞台裏を「アニメを見てたのもありますし、面白いかなと思って選びました。筋肉系のアニメだったのでね。でも、いざ1軍に来たら恥ずかしくてやめました(笑い)」と苦笑いで振り返った。「ダンベル」は女子高生がダイエット目的で筋トレに興味を持ち、筋トレの魅力にどんどんはまっていくという人気作。毎回、本格的なトレーニング解説が挟まれるのも特徴だ。

そんな椎野だが、このオフは「マッスル化計画」に励むつもりだ。「技術というより体を作る。もう1ランク上のことをやっていきたい。まだ自分の100%を出せていない」。個人トレーナーを付けることも検討しており、本格的にウエートトレーニングに取り組む。

身長196センチの長身右腕は現在、最速153キロ。マッスルボディーを手に入れた暁にはどこまで伸びるのか夢が膨らむ。今日も「ダンベル」の人気コーナー「街雄の筋肉講座」を見ながら、トレーニングに励んでいるかもしれない。【ソフトバンク担当=山本大地】