日刊スポーツが今夏の高校野球の「ピカイチ選手」を紹介する第3回は「ホープ編」。

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データで勝利に貢献する。昨年転校してきた小山台のアナリスト・添田輝(2年)は、グラウンドの外から初めての夏に挑む。

神戸から東京へ移り住み、昨年7月に小山台へ転校。野球経験はないが、「チームの力になりたい」と自らアナリストを志願した。きっかけは2023年夏の甲子園。慶応の全国制覇を支えたデータ班の活動を知り、「プレー以外でも勝利に貢献できる」と感じた。

現在は球質を分析する機器「ラプソード」を用いて投手や打者のデータを管理する。球速や回転数、回転効率などを測定し、選手へフィードバック。「選手が時間をかけて学ぶことを、自分が分かりやすく伝えたい」と添田。平日90分という限られた練習時間を補うため、週1回の測定の中で成長の跡を数字で追っている。

早くも成果の一端が見え始めている。回転効率が約80%だった投手にリリース方法を助言したところ、数値は95%まで向上。回転効率が高まることでストレートのホップ成分が増し、空振りを奪いやすくなるという。「まだ何もできていないです」と話すが、その成果は着実にチームの力になっている。

今夏は選手の分析に加え、対戦相手の情報収集にも力を入れる予定だ。さらに後輩とともにアナリスト部門の確立も目指している。「チームの勝利のために、自分にできる最大限のことをして貢献したい」。データを武器に、小山台の新たな戦力が夏を支える。【栗林真菜】

アナリスト歴1年目の小山台・添田輝(撮影・栗林真菜)
アナリスト歴1年目の小山台・添田輝(撮影・栗林真菜)