8回に登板した鉄腕左腕・桐敷拓馬が2点のリードを守れず被安打5、4失点を喫してしまった。

逆転負けの阪神、ある意味、きょう11日の西武2戦目は初の「交流戦V」、さらにその後へ向けて、大きなポイントになると見ている。

先発・才木浩人は絶好調という感じではなかったが地力を発揮し、6回まで西武打線を相手に無失点。勝利投手の権利を持ちマウンドをブルペン陣に譲ったものの白星はつかなかった。プロ同士、常にうまくいくことはない。こういうこともあるのだ。

そして左腕・伊藤将司が今季初先発する11日の持つ意味は大きいと思う。今季ここまで阪神がもっとも勝てていないのは水曜日だ。4、5月と水曜に2度、試合のない変則日程だったので、ここまで8試合。その戦績は2勝5敗1分け。

若い門別啓人が投げる試合が目立ったのもあるが、とにかく全曜日の中でもっとも勝てていない。それに加え、火曜から水曜の“流れ”がある。ズバリ、火曜に才木で負けると翌日の水曜も勝てず、そのカードの勝ち越しはないのだ。

縁起でもない…と言われそうだが事実。4月1日のDeNA戦(京セラドーム大阪)に才木で負けると翌日はドロー。同8日のヤクルト戦(甲子園)はやはり才木で負け、翌日も負けた。さらに同29日の中日戦(バンテリンドーム)も才木で負け、そこから敵地で3連敗を喫している。

火曜はこれで6勝4敗1分けとなった。過去3度は「火曜の敗戦→水曜の勝利なし」だ。データというには少ない数字だが、イヤな感じはするのである。

桐敷の乱調は当然、敗因は打線にもあった。現状パでベストの投手・隅田知一郎から先制しながらも崩せない。序盤に2得点したのは成功だが、4回から7回まで抑え込まれ、結果的に逆転ムードをつくられた。

特にスタメンだった熊谷敬宥が2回にうれしい先制適時打を放ったのに4回無死一塁で自身の得意分野であるはずのバントを決められず、チャンスをつぶしたのは響いたと思う。熊谷自身にとってもいい時期を迎えていると思うが、まさに「好事魔多し」である。

「2打席目のバント(失敗)がすべてかな、と。失敗して流れも悪くなって。そこはしっかりやっていきたいと思っています」。熊谷がしっかり話したことには少し安心する。チームも個人も次が大事だ。(敬称略)

【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

西武対阪神 8回裏、西武に勝ち越しを許しベンチに下がった桐敷拓(右)は、先発の才木と厳しい表情を見せる(撮影・たえ見朱実)
西武対阪神 8回裏、西武に勝ち越しを許しベンチに下がった桐敷拓(右)は、先発の才木と厳しい表情を見せる(撮影・たえ見朱実)