東海大四(北海道)が接戦を制し、センバツ初のベスト4を決めた。

 5回1死二塁、先発の権濤源(ごん・とうおん)投手(2年)の代打で打席に立った吉田祐真(3年)が、右中間へ適時打。虎の子の1点を、その裏からリリーフした大沢志意也投手(3年)が守り切った。北海道勢としては、1993年(平5)の駒大岩見沢以来の4強となった。

 背番号15で代打タイムリーの吉田は「試合前、監督さんから権の代打で行くからと言われて準備していた。打ててうれしかった」。長打の当たりだったが、一塁ベースを踏み忘れ、あわてて戻った。「地面がぬかるんで足を取られた。相手一塁手が『あ、あ』と言っているのが分かって戻った。逆転されたら自分のベース踏み忘れが敗因になると思って、最後はハラハラしていた」と笑みを浮かべた。