第98回全国高校野球選手権で3回戦に進出した北海(南北海道)の対戦相手が15日、日南学園(宮崎)に決まった。明日17日第4試合(午後3時半)で、22年ぶり8強を懸けて激突する。身長160センチと今大会最も小柄な相手左腕エース攻略へ、右打者佐藤大雅捕手(2年)の4番起用が濃厚となった。負傷した井上雄喜左翼手(2年)に代わる活躍が期待される布施太聖内野手(2年)とともに、厚岸コンビが準々決勝進出の鍵を握る。

 幼なじみの2人が、22年ぶり8強のキーマンに躍り出た。15日、3回戦の対戦相手が、春夏連続出場の日南学園に決定。昨秋の九州大会4強の強豪撃破へ、平川敦監督(45)が決断を迫られた。

 これまで4番を務めたエース大西健斗主将(3年)だが、左臀部(でんぶ)痛などもあり、投手の調整に専念。負担軽減のため、同じ右打者の佐藤大を4番に抜てきする可能性が高まった。平川監督は「あくまで、つなぎの4番。普段の練習を見ていても、持っているものがある」と佐藤大の勝負強さに懸ける。

 厚岸出身で、中学時代までスピードスケートで平昌五輪出場を目指していた背番号2は、大声と強心臓が最大の売り。前回の松山聖陵(愛媛)戦でも、甲子園初出場ながら「まったく緊張しなかった。観客は飾りのようなもの」と4万6000人を前に動じず、1失点完投のエース大西を好リードした。

 また、前日14日の練習中に負傷した井上の代役には、佐藤大と同じく厚岸育ちの背番号15布施の起用が濃厚だ。本職は遊撃手だが、南北海道大会後から外野手の練習を開始。代打での公式戦デビューとなった甲子園初戦で、初球をたたき、右翼線へ鋭いファウルを飛ばした右の巧打者は「ミートには自信がある。打撃では緊張しない」と、こちらも度胸は折り紙付き。この日のシート打撃で中堅への二塁打、右前打と好調をアピールした。

 日南学園の左腕、森山弦暉(3年)は、身長160センチの大会最小エース。松山聖陵の大会最長身右腕、アドゥワ誠投手(3年)とは36センチも差があり、佐藤大は「腕の出どころが大きく変わってくる」と警戒を強める。中学時代にチームメートだった布施とともに、攻守でチームを救えるか。【中島宙恵】

 ◆北海の甲子園での対九州勢成績 通算3勝9敗(春1勝2敗、夏2勝7敗)。初対戦は29年夏1回戦2●9鹿児島商▽35年1回戦0●10大分商▽37年夏2回戦2○1福岡工▽50年夏準々決勝3●5済々黌(熊本)▽54年春準々決勝3●4熊本工▽60年夏2回戦7○4出水商(鹿児島)▽62年夏準々決勝2●4久留米商(福岡)▽63年春1回戦3○2日南(宮崎)▽65年夏1回戦3●8佐賀商▽94年夏準々決勝3●5佐賀商▽11年春準々決勝4●5九州国際大付(福岡)▽15年夏1回戦4●18鹿児島実。

 ◆日南学園 1951年(昭26)に日南経済専門学院として創立の私立校。66年に日南商となり82年から現校名。生徒数547人(女子242人)。野球部は66年創部、部員98人。甲子園は春5度(5勝5敗)、夏8度目出場(8勝7敗)。今夏は1回戦7-1八王子学園八王子(西東京)、2回戦6-4市和歌山(和歌山)で、ともに160センチの左腕エース森山弦暉(げんき)主将(3年)が好投した。OBにソフトバンク寺原隼人、広島中崎翔太ら。宮崎県日南市吾田東3の5の1。藤原昭悟校長。