「助っ人」の活躍で、大田桜台(東東京)が青稜との接戦を制した。1-1の同点で迎えた5回、2死二塁で9番渡部竜成三塁手(2年)に回った。大田桜台のスタメンで唯一タテジマのユニホームをまとい、胸に「Rissho」の文字が刻まれた右打者は右中間へ決勝の二塁打を放った。「自信になった。大会1カ月前からみんなで一緒に練習してきたので、勝ちたい。3年生を勝たせたい」と“他校のチームメート”への思いを語った。
大田桜台は今年、1年生の入部がなく部員8人だった。徒歩5分圏内で交流のあった立正大立正に派遣協力を依頼し連合チームとして出場した。渡部は、控え捕手の小坂拓海(2年)とともにレンタルされた。渡部は「立正の練習も厳しいが、大田桜台はティーのメニューがすごい。逆方向へ飛ぶようになり、飛距離が出るようになった」と、貴重な一打が出た成果を語った。
初回、先頭打者アーチを放った主将の和田光太郎捕手(3年)は「渡部くんが1点を取ってくれ、小坂くんはベンチでいつも先頭に立って元気づけてくれた。何としても目標のベスト16に進みたい」と言った。この10人で大田桜台の歴史を塗り替える。【和田美保】
◆単独廃校ルール 部員不足の高校が近隣校から選手を借りて大会に参加できる特別措置。日本高野連が00年に導入。出場可能な自校部員が5人以上9人未満の場合、計10人になるまで補充できる。12年には部員8人以下の2校以上が組んで参加できる連合チーム制度も大幅緩和された。

