今春センバツ16強の明秀学園日立が、土浦湖北に7回コールドで勝利し、準々決勝に駒を進めた。

 プロ注目右腕細川拓哉投手(3年)を温存しつつの8強入りを決めた。

 1回表、土浦湖北が1点を先制し0-1で迎えた1回裏1死二、三塁。明秀学園日立の4番芳賀大成内野手(3年)の中前適時安打で1-1の同点とする。2回裏、4回裏にも3点ずつ追加するなど得点を重ね、7回裏、池田の左越えの適時二塁打でコールド勝ちを決定づけた。5回終了後のグラウンド整備時には、金沢成奉監督(51)から「たるんでいる。100回大会で甲子園に行くのはどこの学校だ」とハッパを掛けられる場面もあった。

 春の関東大会から続く連続出塁記録を更新していた主将の増田陸遊撃手(3年)は、2回裏の第2打席で中飛に倒れ、連続記録は12で止まった。増田は「逆に吹っ切れて楽に行けた」と少し笑った。第4打席ではこの日念願の安打を中前へ。「気持ちを新たに入れ替えて、次は初回から気持ちを入れていく」と準々決勝を見据えた。

 4打数3安打4打点の活躍を見せた池田は「細川の温存は分かっていたので、集中してつなげていくことを意識した」と冷静に話した。

 22日の準決勝は、土浦日大と対戦する。