センバツ4強の明石商を中心に、強豪・神戸国際大付、好投手がそろう公立校勢が追う展開となりそうだ。

明石商は、センバツでインパクトを残した来田涼斗外野手、中森俊介投手の2年生コンビを中心に戦力が充実。センバツ4試合は中森がほぼ一人で投げきったが、ほかの投手の底上げもカギとなる。経験豊富な選手が多く、3季連続の甲子園出場を目指す。

神戸国際大付は、今春の県大会を制し、近畿大会でも準優勝。打線は高校通算50発に迫る柴野琉生(るいき)外野手(3年)を中心に攻撃力は高い。投手陣も、ともに最速140キロを超える鍵翔太(3年)や松本凌人(3年)がそろう。投打でレベルが高く、長い大会を戦い抜くだけの戦力が整っている。

公立校は投手が豊作。社の藤本竜輝投手(3年)は最速148キロで、打者としても中軸に座る。この春はケガで打者に専念したが、夏は投打でチームを引っ張る。姫路南の照峰賢也投手(3年)は速球派左腕。今春は8強に進出し「夏の甲子園に行くには明石商を倒さないといけない」と打倒・明石商に燃える。西宮東の茶谷哲平(3年)は緩急を使える好右腕。

今春の県大会で初めて準優勝に輝いた須磨翔風も公立校で、阪神才木の母校。技巧派エースの北村聡汰(3年)を打線がどこまで援護できるか。

東洋大姫路は小林彪希(ひょうき)投手(3年)の成長が著しい。今春は3年ぶりに4強に進出。原樹理(現ヤクルト)を擁して出場した11年夏以来の聖地を目指す。

昨夏代表の報徳学園はノーシードからの出場。甲子園経験者も残り、力は申し分ない。

神港学園は4月から森脇忠之氏が総監督に就任。04年に社の監督としてセンバツ4強に導いた名将の手腕に注目が集まる。