岡山県の野球部監督らが24日、岡山市内で緊急監督会議を開き、新型コロナウイルスの影響で中止となった今夏の甲子園大会出場を懸けた地方大会の代替大会について議論した。開催可否を諮る県高野連理事会を6月4日に控える中、県内59校中55校の監督が出席。何が3年生のためになるのかグループ討論など予定の2時間を超えて熱く意見をかわした。理事会に提出する監督会の意見を「公式戦扱いで真剣勝負。今の岡山NO・1を決める」に全会一致で決め、エキシビションではなく例年の夏の大会同様の真剣勝負を誓った。

私立と公立、部員規模の大小などあらゆる立場の監督たちが、ベンチ入りは公式戦と同じ20人とするのか、3年生全員とするのかなど積極的に議論した。センバツ出場が決まっていた倉敷商の梶山和洋監督(33)は「勝ちにいきます」とキッパリ。創志学園の長沢宏行監督(67)は「感動した。みんな本音で言ってくれた。思い出試合じゃないということ」と指導者たちの熱量を感じた。

公式戦となれば県の記録としても残る。あとは県高野連が新型コロナの感染防止対策など審議を重ねて出す結論を待つだけだ。【石橋隆雄】