青森県高野連は5日、青森市内で臨時の常任理事会を開催し、中止となった全国高校野球選手権に代わる独自大会の開催を発表した。開幕は7月14日、決勝は同28日。トーナメント方式で優勝校を決める。

3年生の晴れ舞台が用意された。試合は9イニング制(コールドゲームもあり)、延長13回からはタイブレーク制と、できる限り例年通りのルールが適用される。新型コロナと熱中症対策も徹底し、青森市営球場など5球場を使用。1日の試合数は1球場につき2試合にとどめる。

原則として無観客試合だが、控えメンバーと選手の保護者の応援は認められる方向性だ。ベンチ入りメンバーは20人で、最終決定は抽選会が行われる6月30日午前。青森県では5月7日以降、新たなコロナ感染者は出ていないが、今後の状況次第で大会要項を見直していく。

開会式は行わず、閉会式で優勝旗の授与はない。高橋聡理事長(59)は「メダルやトロフィーなどを考えています」と、形に残る記念品の準備を進めていることを明かした。抽選会は責任教師だけが参加する予定。春季大会が中止になったことから「フリー抽選」で決める方針だ。赤井茂樹会長(58)は「無念の思いでいる3年生に活躍の場を提供したかった。次のステップにつながる大会にしてほしい」と話した。【佐藤究】