福岡県独自の代替大会が開幕し、阪神、日本ハム、メジャーで活躍した新庄剛志氏(48)がOBにいる西日本短大付が8-3で八女を下した。

春夏通じて6度の甲子園出場があり夏は優勝経験もある。昨夏も準優勝の名門私学だ。だが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、高原典一監督(45)は「こんな形で奪われると思わなかった」と、夢の甲子園への道を閉ざされた思いを口にした。

4月の緊急事態宣言発令から1カ月間は、全体練習が行えず、その後の自主トレなどを経て5月下旬から再始動した。筑後地区大会までに、練習試合を7試合ほど行ったという。

実戦感覚不足も不安視される中、この日の選手たちは、指揮官が「伸び伸び楽しそうだった」という暴れぶりだった。

大学進学などを見すえ、木製バットで試合に臨んだ主将の青柳諄(しゅん)内野手(3年)は「仲間と最後にやれて、人生の中で大きな経験になります」と声を弾ませた。