智弁学園(奈良)は昨秋神宮王者の中京大中京(愛知)と激突する。白石陸主将(3年)は「強豪校と試合ができるのでうれしい」と、ドラフト候補の相手エース高橋宏斗投手(3年)らとの対戦を歓迎。昨秋の日本一校は、高校野球最後の相手として不足はない。

奈良独自大会は3年生で戦うが、甲子園交流試合は今春中止になったセンバツメンバーが中心。西村王雅投手、小畠一心投手、4番の前川右京外野手と主力の2年生は、昨夏1年生で甲子園の舞台を経験。大きく成長した姿を見せる。

新型コロナウイルス感染拡大のため、休校中は寮に残ったが思うような練習はできなかった。6月15日から全体練習が再開。白石は「試合感覚も増し、(体の)キレも戻ってきた」とチーム状態に手応え。「甲子園の決勝のつもりで頑張りたい」。この世代無敗の王者に気持ちを高めて挑む。