目力と体のしなやかさを磨き、聖地1勝を狙う。第103回全国高校野球選手権の北北海道代表・帯広農は9日、東大阪市内の屋内施設などで調整した。チームは、視覚機能を高めるビジョントレーニングのマシンを帯広から関西の宿舎に持ち込んだ。12日の初戦で対戦する最速157キロのノースアジア大明桜(秋田)の風間球打(3年)攻略へ、本番ぎりぎりまで能力の覚醒を図る。

動体視力を上げシャープな打撃を進化させる。ビジョントレーニングについて西川健生三塁手(3年)は「速い球を打つには目の動きが大切になる。冬から毎日やって効果も出てきた。こっちに来てからも継続してやっている」。決められた時間内に光った数字をタッチするものや、一瞬出てくる複数の数字の並びを覚えるものなど、複数の方法で取り組んでいる。

さらに、肩甲骨や股関節の柔軟性などを上げるトレーニングマシンも3台、北大会に続き遠征先に持ち込んだ。この日、使った水口智文投手(3年)は「やってから練習した方が体がスムーズに動く」。ダルビッシュ有らも取り組む、初動負荷のトレーニングにも生かすことができる優れもの。最新マシン4台を生かし最大限、能力を引き出していく。【永野高輔】

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