全国高校野球選手権の県代表・日本文理(2大会連続11回目出場)は20日、第4試合で敦賀気比(福井)との初戦2回戦を迎える。雨天のため当初から6日遅れての出番にエース田中晴也(2年)は万全の状態を整えた。順延期間を豊富な調整時間ととらえ、力を蓄えてきた。17年の同校以来4年ぶりの県勢初戦突破を狙う。
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ようやく立つことができる聖地のマウンド。田中は「うれしい」と素直に喜びを言葉にした。同時に「気持ちで負けない」と戦闘モードに入った。「警戒しているし、対戦したい」という敦賀気比の主砲大島正樹外野手(3年)の打撃は動画で繰り返し確認。最速144キロの速球と多彩な変化球を駆使し「しっかり抑えたい」と気を引き締めた。
当初は14日の予定だった初戦は6日も延びた。順延を繰り返す中の調整。シート打撃に登板した翌日はブルペンで40球ほど投げ込むなど実戦を意識し体を刺激し続けた。新潟に残る本間忠コーチ(44)からは投球練習のオンライン動画を通じ、リアルタイムでチェックを受けた。
主将の渡辺暁仁外野手(3年)は「自分たちがやってきた野球を前面に出す」と“普段着野球”を強調した。宿舎では自室や廊下でストレッチや体幹トレを行うなど全員がコンディション維持に努めた。「できないことをやる時間が増えた」(渡辺主将)と順延をプラスにとらえるように声も掛け合った。打ち勝つ野球でノーシードから勝ち上がった県大会に、チームを熟成させるメンタルが加わった。
「甲子園で野球ができる感謝を力に変えたい」と渡辺主将。田中は「勝つために自分らしい投球をする」。待ちに待った初戦。ナインはこの日のためにため込んだ力と思いを出し尽くす。【斎藤慎一郎】
▽日本文理・鈴木崇監督「敦賀気比さんは北信越で負けなし。リードされても最後は逆転する粘り強いチーム。先制して終盤まで競り合うのが理想の展開。警戒するのは大島選手。うちは田中が投打撃で鍵を握る。チームとして積極的に試合に入れるかが大切になる」
▽敦賀気比・東哲平監督「日本文理は粘り強い野球をする。北信越の対戦でそんな印象がある。投手で3番の田中君が中心だと思うが誰を警戒するというより無駄な失点をしない、先頭打者を出さないことが大切。投手が試合を作り、ラッキーボーイが出てくれれば」

