全国2連覇へ、舞台は整った。昨夏甲子園優勝の仙台育英(宮城)が2日、慶応(神奈川)と夏の県大会前最後の練習試合を行い、4-2で勝利した。センバツの再戦となったこの日は主将の山田脩也内野手(3年)が本塁打を含む3打数2安打2打点で勝利をたぐり寄せた。

初回1死、フルカウントから内角直球を振り切った打球は左越え本塁打となり、山田はさっそうとダイヤモンドを一周した。「ライナーだったのでオーバーかなと思ったけど、球場が飛ぶ球場なので、入ってくれてよかった」と振り返った。

良い験担ぎができた。昨夏、県大会前最後の練習試合で、同じグラウンドで同じく左翼方向に本塁打を放った。勢いそのままチームは宮城県大会優勝、日本一まで駆け上がり、優勝旗が初めて東北に渡る歴史的快挙を成し遂げた。1年前のことははっきりと覚えていた。「(ホームランを)打てたらなと思っていた。良い角度でいったら入るかなと。それが1打席目にあったのでよかったかなと思います」とかみしめた。

兄の存在が気持ちを強くする。社会人野球・TDKで活躍する兄・山田利輝外野手(24)と幼少期、よく一緒に練習をした。「お兄ちゃんがすごくバッティングが好きで、打撃面で自分が一番尊敬する選手」とリスペクトする。心の支えでもある。「夏の甲子園期間中もLINEしたり。『打てないのが甲子園だから』ということ言われて気が楽になったり、いろいろ助かっています。けっこう気持ちがどん底にいってしまったときはお兄ちゃんに頼ります」と明かした。

2年連続の全国制覇を目指す夏、もちろん、まずは目の前の1勝だ。「挑戦者という気持ちで、まずは全員で甲子園に優勝旗を返しに行くことが自分たちの一つの目標なので、そこから一つ一つ積み重ねて最終的に優勝できれば良いかなと思います」。頼れる主将が力強く誓った。【星夏穂】