福岡大会は、大牟田が11年以来の4強入りを果たした。境利月(りつ)投手(2年)が東海大福岡を完封し、1-0の接戦を制した。
境が東海大福岡を完封し、11年以来の夏の4強入りを決めた。初回は2四球と安打で無死満塁のピンチを招いたが、併殺と三振で切り抜け、リズムをつかんだ。「初回、緊張していたけど、ゲッツーが取れて落ち着いた」と、自分のペースに持ち込んだ。
立ち上がりが悪くても修正できる柔軟さが、境の強み。試合中でも、細かく投球フォームを直していく。お互いにチャンスが巡り、どちらに流れが向くか分からない難しい試合展開。それでもエースは慌てず、相手打線を抑え続けた。5回にようやく1点の援護が入り、投球にもより力強さが増した。5回裏からは毎回3人で抑える力投。川口寛史監督(42)が体力の消耗を心配して継投も提案したが、それを断った。「点が入ってからリズムに乗れた。自分が決めたいという気持ちが強かった」と明かした。
試合が続く中、安定感は数字にも表れる。準々決勝も含めて全5試合に先発し、通算35回2/3で失点はわずか4点。防御率は0・76を誇る。「連投にも慣れてきた。監督が何回いってくれと指示をくれるので、それに合わせてスタミナを配分できている」と、連戦にも対応している。
大牟田にとって、準決勝は12年ぶり。大正時代から100年以上続く学校に、新たな歴史のページをつくるチャンスだ。「次も自分が投げると思う。このまま勝って歴史をつくりたい」。準決勝も完封し、名を残す。【土居恒久】

