21世紀枠でセンバツに出場した別海が、苦しみながらも釧路湖陵を下し、初戦を突破した。

3点を先に失って迎えた3回表に、四球1つを挟む6連打で5点を奪い逆転。1度は同点とされるも、6-6の8回表2死二、三塁の好機に、2番・鎌田侑寿紀(ゆずき)三塁手(2年)が、中越えにランニング3ランを放ち試合を決めた。

鎌田は「一塁を回る時にセンターが見えて『抜けろ!』みたいに思って走りました。二塁を回った時に、三塁コーチャーが手を回していたので、止まらずホームを狙いました」と、笑顔で振り返った。甲子園から戻ると積雪で約2週間グラウンドが使えず、ナイン全員で雪割りをした。同時に、室内で筋力トレーニングや打撃フォームの見直しも行った。

この日の球場は気温が5度前後と低く、強風も吹き荒れ、守備の難しい場面が多くあった。島影隆啓監督(42)は「完全な負け試合を、よくひっくり返した。甲子園の浜風を想定した練習が、役に立った部分もあった」と、センバツ出場経験を勝因に挙げた。