八戸学院光星の2年生久保諒之輔外野手が、右手を突き上げ、ゆったりと走り出した。2回無死二、三塁、外角直球を振り抜き右中間席へ運んだ。「完璧でした。打った瞬間に確信しました」。初回の右越えソロに続き、自身初の2打席連続本塁打。2安打4打点で大間に13-0の5回コールド勝ちに貢献し、同校初の夏3連覇へ好発進した。
春までは、打席で迷いがあった。春の県大会3回戦の三本木戦では4打数1安打に終わり「迷いがあった。自信もあんまりなくて…」。だが準々決勝で八戸工大一に0-3で敗れたのがきっかけになった。「『自分を変えないと』と思った。2年生を引っ張って行けるようにする」。決意を新たに寮や学校での生活態度から見直し、ルールを順守。日常生活からより丁寧に取り組むと、練習試合で結果が出始めた。
秋に72キロだった体重を、今春の関西遠征を機に82キロまで増量。「遠征先のホテルで一気に増えました。ご飯がおいしかったです」。甲子園で先輩たちが戦う裏で大きくなった体と同様に、メンタル面も大きく成長。今では「自信があります」と言えるほど迷いも消えた。仲井宗基監督(54)は「元々長打力を持った選手。春を終えてしっかり成長してくれた。信頼を置けるバッターになってきた」と評価。指揮官も認めるパワーヒッターに成長した。
頂点まであと4つ。久保は「青森県を制覇できるようなバッティングをしていきたい」と意気込んだ。確固たる自信を胸に、メンバー唯一の2年生のスラッガーが次戦もチームを勢いづける。【濱本神威】
◆久保諒之輔(くぼ・りょうのすけ)2007年(平19)9月1日生まれ。兵庫県三田市出身。中学時代は三田シニアでプレー。高校通算12本塁打。好きな選手はブライス・ハーパー(フィリーズ)。179センチ、82キロ。右投げ左打ち。

