八王子学園八王子のプロ注目ショート、新井唯斗主将(3年)が気合の丸刈り頭で8回コールド勝ちした打線をけん引した。
さらりとなびいていた長髪はもう、ない。試合前のシートノックで新井が帽子を取ると、7ミリの丸刈り頭に変わっていた。髪形もだが、複数球団のプロスカウトが見守る中、バットでも強い印象を残した。
初回先頭、相手左腕の変化球を引っ張って右前へ運ぶと、50メートル6秒ジャストの俊足を生かし、一気に二塁まで到達。犠打で三塁に進んだ1死からは3番佐藤侑翔内野手(3年)の左犠飛で先制のホームを踏んだ。
第2打席の3回1死も高め変化球を逆らわず、左前へはじき返し、「苦手である変化球を捉えられてきているので、良くなっている」と手応えを口にした。
大会前、「自分は最後に(髪を)切ります」と話していた新井。しかし15日の初戦後、「(試合の)写真を見て髪が長いのがみっともないなと思って切った」。エースの古山球道投手(3年)に頼み、寮でバリカンを入れたという。
久しぶりに頭を丸めた新井は「楽ですね」と笑うが、それと同時に「自然と気合が入るようになった」。気持ちを新たに挑んだ19日の杉並戦では2安打1打点1得点で7回コールド勝ちに貢献。そして、この日で3試合連続の複数安打をマークとなった。
4人で視察に訪れた巨人の水野スカウトも「バットの出方もいいし、走り方もよかった」と評価した。
チームは7年ぶりの準々決勝進出。16年以来の栄冠まであと3つだが、キャプテンは「変わらず自分たちの野球をしていきたい」。背番号6におごりはない。【泉光太郎】

