終盤に強い「後半の小山台」が本領を見せた。1-1の同点で迎えた7回、1死一、三塁から相手投手の牽制(けんせい)悪送球で勝ち越しに成功。さらに代打・佐藤龍生捕手(2年)が中前適時打で追加点を挙げるなど、打者一巡の猛攻で一挙6点を奪って試合を決めた。8-1の8回コールドで桜丘を下した。

進学校にして、21世紀枠でセンバツ出場もある「都立の星」。その打撃を生み出す日頃からの取り組みがある。支えているのが、野球未経験のアナリスト添田輝(2年)。「チームの力になりたい」と自らアナリストを志願した。きっかけは、23年夏の甲子園で慶応(神奈川)の全国制覇を支えたデータ班の活動を知ったことだった。「プレー以外でも勝利に貢献できる」と、選手を支える道を選んだ。

球質分析機器「ラプソード」を使い、投手だけでなく打者のデータも管理する。打球速度や打球方向を数値化し、感覚と結果を一致させることで飛距離や確実性の向上につなげている。「努力が可視化されることで、選手のやる気にもつながります」と添田。この日適時打を放った佐藤は「ただ振るのではなく、考えながら練習することが大事」と数字を生かした取り組みの成果を口にした。

次戦は14日に葛飾商と朋優学院の勝者と戦う。福島正信監督(70)は「どちらが相手でも強い相手。しっかり準備して臨みたい」と次戦へ意気込んだ。【栗林真菜】

○…桜丘との初戦を前に、毎年受け継がれる黄色いメガホンがスタンドに配られた。表面には歴代の先輩たちが書き残した激励や決意のメッセージが刻まれ、先輩たちの思いが受け継がれている。初めて手にした畑中大輝内野手(1年)と後藤大斗投手(1年)は「伝統がある学校だから応援にも気持ちが入る。みんなの気持ちが一つになって応援できるのが楽しみ」と期待に胸を膨らませた。

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