阪神佐藤輝明内野手(27)の母校仁川学院が初戦突破を決めた。

0-2の3回、先発していたエース清水想投手(3年)が、打球を捕りに行った際に中指の爪が割れて負傷するアクシデント。治療して一度はマウンドに戻るも中指の感覚がなく交代となった。緊急登板したのは主将の古谷洋投手(3年)。「まったく想定していなかった。すごく緊張したんですけど、ここにきて一番いいピッチングをすることができて本当に良かった」。4回、5回と結果的に3者凡退に抑えるテンポの良い投球で流れを引き寄せ味方の反撃を待った。

すると打線は6回、2死満塁のチャンスを作り打席には女房役の杉田伍世捕手(3年)。「俺がやってやる」と身長159センチと小柄ながら力強いスイングで、同点とする2点左前適時打を放った。序盤、失点につながる守備でのミスがあり落ち込んでいたが、それを見事に取り返す一打に一塁上で全身で喜んだ。その後7回には逆転、9回に2死満塁のピンチを背負うも逃げ切った。

今春は兵庫県大会で20年ぶりにベスト16入りで第1シードを獲得していた。OBである佐藤は3年夏に県大会初戦で敗退しており、まずは偉大な先輩超えとなったが、次勝てば夏2勝は17年以来となる。杉田は「もちろん一戦必勝でやっていくんですけど、春の大会で滝川第二高校に負けているので、まずはそこを目指したい」とリベンジに向けて意気込んだ。

また、佐藤は日刊スポーツを通じ、この地方大会のテーマとして高校球児に「楽しんで!!」とエールを送っている。これに古谷は「佐藤選手もプロ野球という舞台ですごく頑張っていらっしゃいますし、テレビでもその活躍をたくさん見ることができるので。自分たちも『負けていられないな』という気持ちになります。これからも一緒に頑張っていけたら」と刺激を受け、最後の夏を駆け抜ける。

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