西武森友哉捕手(19)がオヤジキラーぶりを発揮した。6回無死一塁。40代で史上初めて開幕4戦4勝を飾った楽天レイを仕留めた。高めの138キロのツーシームを若さみなぎるフルスイングで打ち返した。打球は左翼方向へ高々と上がり、跳び上がった聖沢のグラブの上を行き、スタンド内で跳ねた。11戦ぶりの4号2ランに笑顔を咲かせた。「2三振していたが、消極的にならずに初球から振っていこうと考えて打席に入った。結果、ホームランになって良かったです」と失うものはなかった。

 オヤジに強い。4月15日の楽天戦では45歳の楽天斎藤から1発を放っていた。レイが93年にプロ人生を歩み始めた時、95年生まれの森は生も授かっていない。8カ国のリーグでユニホームに袖を通した助っ人右腕に対し、森は「今年の正月はグアムで過ごしました」と数えるほどしか異国の地を踏んでいない。だがグラウンドに立てば当然、年齢は関係ない世界だ。

 オヤジの信頼も厚い。25日のソフトバンク戦で4打席連続三振を喫した。だが現役時代、「オヤジ」の愛称で親しまれた田辺監督は意に介さなかった。「思い切り振れている。そういうこともある」。昨春、ルーキーだった森を初めて見た時に「これだけフルスイングできる高卒ルーキーはいない。直すところがなかった」と中村らを育てた打撃指導のスペシャリストも驚いたという。

 3、4月は快進撃の立役者となった。5月も好発進。19歳はオヤジたちの度肝を抜き続ける。【広重竜太郎】

 ▼森が6回に勝ち越しの4号2ラン。このカードでは4月15日の4回戦から3戦連発となったが、森の今季カード別成績を出すと

 楽天戦 打率4割1分7厘、4本塁打、10打点

 その他 打率2割6分1厘、0本塁打、5打点

 楽天戦以外では20試合で0本塁打も、楽天戦は6戦4発で4割1分7厘の高打率をマーク。