相手に傾いた流れをせき止めたのは、阪神4番マウロ・ゴメス内野手(30)のバットだった。1点先制された直後の1回、2死二塁の場面。中日山井の外角真っすぐを右前に運び、すぐさま同点タイムリーだ。
ゴメス 外寄りのボールのコースに逆らわず、いいスイングで打ち返せたよ。
チームは前日も大敗するなど3連敗中で、またかの雰囲気も漂った直後。4番の5試合ぶり打点が、その暗雲を吹き飛ばした。取られた直後に取り返した意義は大きい。その1本が岩田にリズムを取り戻させ、甲子園に今日はイケるぞのムードをつくり出した。虎の将も開口一番、ゴメスをたたえた。
和田監督 初回に1点取られたけど、裏にすぐ返せた。向こうに流れが行く前にね。持ってくるまでは行かなかったけど、早い回に追いつけたことで岩田もリズムを取り戻して、岩田らしい投球を見せてくれた。
チーム一の山井キラーだ。来日1年目の昨季は16打数9安打、打率5割6分3厘の大当たり。4月22日の対戦(ナゴヤドーム)では、フィルダーを抜いて阪神外国人史上最長となる22試合連続出塁を特大2ランで決めた。「今日はたまたま打ちやすいところに来た。得意な意識はないよ」。首を横に振ったが、今季も8打数3安打。2年間の合計は24打数12安打6打点だ。
ゴメス そうか、今日はこどもの日だったんだ。すっかり忘れてたよ。こどもの日はもちろんドミニカにもある。娘に白星を届けることができてよかったよ。
来日中の1歳3カ月の長女に最高のお祝いを贈ることができた。これで6試合連続安打。勝負強い4番が帰ってきた。【松井清員】



