チャンス到来、出番です! 阪神中谷将大外野手(22)が、今日8日の広島戦(甲子園)で昇格即スタメンに抜てきされることが濃厚になった。7日、甲子園での練習に参加。ウエスタン・リーグ打率トップに立つ5年目大砲は、和田監督の見守る前で快音を連発した。相手先発は黒田の代役となる左腕戸田。2軍戦で攻略した中谷が、チーム3連勝の扉を開く。
2連勝中と勢いに乗るチームに中谷が、さらなる追い風を吹き込む。甲子園の青空に、力強いアーチが次々と描かれた。その打撃練習を見つめていた指揮官が思わずうなった。
和田監督 プロに入って一番いい状態じゃないか。下半身がどっしりしてきた。面白いから上げたんやし、全部が全部(スタメンで)いくとは言えないけど、チャンスは間違いなくある。今までとは変化があるよね。良い方に。
期待するのには理由がある。今日8日の広島先発は、6日までにウエスタン・リーグトップ6勝の左腕戸田。故障離脱した黒田の代役に指名された21歳に対し、中谷も負けていない。同リーグで打率首位(3割3厘)をひた走ってきた。さらに戸田とは今季2軍で2度対戦済み。2試合で4打数3安打と攻略しており、昇格即スタメンが濃厚だ。
中谷 ファームで対戦してるし、嫌な感じはしないです。いいイメージで臨んで同じことをやっていきたい。
決してここまで順風満帆だったわけではない。将来の右の大砲候補として入団してからはや5年目。1軍戦は12年10月5日のヤクルト戦(甲子園)を最後に出場機会がなかった。「今までは打席で考えすぎて結果が出ませんでした」。真面目すぎるが故の落とし穴にはまってしまった22歳。そんな悩める若武者を救ったのは掛布DCだった。
中谷 掛布さんから「練習の時だけ指導されたことを意識して、試合ではいつも通りやれ」と言っていただきました。それからは打席に入ったら考えないようにして、結果が出るようになりました。
教え子の3年ぶり復帰に掛布DCも「1軍から声が掛かるとうれしいと思っている1人です」と期待を寄せる。
12年は6試合に出場し、10打数無安打。まずはプロ1本目のヒットを記録し、1軍での地位をつかみたい。
中谷 結果も残ってないですし結果を求めていきたい。ラストチャンスくらいの気持ちでやっていきたいです。
並々ならぬ決意をにじませた若虎が、上り調子の鯉を獲物にする。【梶本長之】
◆中谷将大(なかたに・まさひろ)1993年(平5)1月5日、福岡県生まれ。福岡工大城東から10年ドラフト3位で阪神入団。打力を生かすため、捕手から外野手に転向。12年に1軍戦6試合に出場も、10打席無安打。今季ウエスタン・リーグ31試合出場、打率3割3厘、2本塁打、9打点。187センチ、88キロ。右投げ右打ち。



