阪神梅野隆太郎捕手(23)の不用意なリードも敗因になった。自身最速158キロを計測した藤浪をアシストできない。完敗直後、藤浪について問われた和田監督は「もったいないというか。その前に梅野のスローだよな。0点が5点になってしまっているから」と渋い表情だった。
女房らしからぬミスが続出したのは3回だ。無死一塁で菊池のバントを捕ったが、鳥谷のグラブをかすめる二塁悪送球。痛恨の失策でピンチになってしまう。山田バッテリーコーチも「(一塁走者の)タイミングはアウトなんだから。ああいうところで足を引っ張ったらダメ」と手厳しかった。
何とか2死までこぎつけて、松山を迎える。1球目の外角高め154キロで空振りを奪う。2球目は153キロが外角に外れる。3球目だ。再び直球を外角高めに投げ込んだが、思い切り踏み込む松山に痛打される。打球は瞬く間に左前へ。速球一辺倒の配球で先制点を献上してしまうと、指揮官の嘆きも止まらない。
「藤浪だけの問題じゃなく、いい球がいっているんだけど。スピード差がないから真っすぐ、変化球、ひとまとめで打たれている。投手だけでなく、バッテリーのね…。あれだけ真っすぐが強い打者に真っすぐ真っすぐではね」
松山は昨季、19打数8安打、打率4割2分1厘と打ち込まれた天敵だ。この日の2回にも150キロを中前に運ばれた。窮地で一息入れず、緩急もない。6回の守備から退いた梅野も言う。「自分のミスからなので。何とか粘りたかったんですけど…」。藤浪先発時の7戦中、6戦で先発マスクをかぶるが、コンビ解消の危機だ。【酒井俊作】



