ソフトバンク武田翔太投手(22)がプロ最多12奪三振も、プロ初の3被弾に沈んだ。5回2死まで四球1つだけの無安打投球だったが、サンチェス、小関に初体験となる連続被弾。6回には得意のカーブが甘く入り、松井稼に右翼席へ逆転2ランを浴びた。

 打球がスタンドへ届いた瞬間、武田は「マジか…」と悔しそうに顔をゆがめた。工藤公康監督(52)は「調子は悪くなさそうだったけど、不用意というわけじゃないが、1本打たれたところで高いと意識しないと」と、長打への警戒が甘かったと指摘した。

 8回を4失点。9回1イニングを無失点に抑えた寺原をグータッチでねぎらった工藤監督は、隣に座っていた武田には人さし指1本でタッチした。「(指)1個だけだったね。また次なっ、ていうことだね」。期待が高いからこその指タッチだった。

 チームトップの7勝を挙げる武田は6月は4戦3勝0敗で初の月間MVPに輝いた。監督推薦で初の球宴にも選ばれた。摂津、大隣が離脱している中、後半戦はエース格の働きを要求される。チームの連勝は2でストップしたが、貯金19とまだ首位は安泰。武田が成長するために、大事な1敗となった。【石橋隆雄】