落球ごめん、とばかりに阪神マウロ・ゴメス内野手(30)がまた快音を奏でた。4回1死での中前打で、12試合連続安打。6回には好機で敬遠気味に歩かされ、マートンの2点打を導いた。前日20日に長野の飛球を落とし、痛恨のソロ被弾を導いてしまった罪滅ぼし。虎の4番が打ち続ける。
「外国人カルテット」の活躍に乗り遅れずにすんだぞ! 白星のメッセンジャーに勝利を決めたマートン、さらに1失点とヒヤヒヤさせながらも試合を締めた呉昇桓。助っ人3人が一気に目立つ中で、4番ゴメスも仕事をした。
4回1死から巨人杉内の外角チェンジアップについていき、中前打。これで自身最長の連続安打を12試合に更新した。マートンの決勝打が出た6回には“4番の顔”で歩き、決着地点につなげた。
「今日はいい試合ができたと思う。メッセンジャーもいいピッチングをしていたし、マートンもいいところで2打点を挙げたので。明日もいい形で戦えるように頑張ります」
前日20日の9回には巨人長野が打ち上げたファウルフライを落とし、その後に本塁打が出るイヤな展開だった。それでも「ミスをした。それだけ」と言い訳せず、気持ちを切り替えた。試合前にはいつも通り、同僚マートンとリラックスした様子で話し、新たな戦いに入った。守備では巨人立岡の強い一ゴロを2度もしっかり止め、不安を感じさせなかった。
来日1年目の昨季、いきなり打点王を獲得するなど期待以上の働きを見せた男も2年目の今季は簡単ではない。だが同じく不振から抜け出つつあるマートンとともに、徐々に調子を上げてきている。混セ、乱セを抜け出すため、ゴメスが主軸を務めることに変わりはない。【編集委員・高原寿夫】



