日本ハムが手痛い連敗を喫した。1-1の同点で迎えた6回2死満塁から、先発有原が楽天嶋に勝ち越しの2点適時打を献上。打線は田中の適時打による1点止まりと低調だった。球宴前から3連敗、後半戦最初のカードで負け越しが決まった。首位ソフトバンクとのゲーム差が今季最大タイの5に広がった。

 視線をグラウンドから一瞬で、外した。9回。栗山英樹監督(54)の最後の勝負手、代打攻勢3連発のラスト。2死から矢野が、左飛を打ち上げると覚悟した。一礼して、すぐ三塁側ベンチ裏へ姿を消した。怒りのオーラが背中に充満していた。もどかしい3時間42分。後半戦最初のカード負け越しが確定し、連敗は3へ伸びた。

 栗山監督 調子がいいとか悪いとかではなく、うまくいけていない部分がある。何とか解消されれば。こんなに不機嫌そうな顔をしているのは、それ。

 険しく眉を下げ、表情は一切、緩まなかった、

 要所で空回りした。4回を除き5回まで、イニングの先頭打者が出塁。中盤までに、主導権を奪う好機を逃し続けた。1点を追う5回。8番大野、9番西川が連打で無死一、二塁。打順下位からつながり、大量得点で一挙逆転のチャンスができた。田中の右前適時打のみ。犠打失敗などもあり、同点止まりだった。

 狙う3年ぶりV奪回へ、危険水域へ入る前に改革へ動く気配も出てきた。残り59試合。首位ソフトバンクとのゲーム差は今季最大タイの「5」に広がった。打撃低迷のレアードら、好転の兆しが見えない主力級の起用法の再考などの可能性も浮上した。栗山監督は球宴明けからのテーマを「我慢」と設定。機を見て、最善策を練り直す必要も出てくる。

 この日は敗戦の責任を個々には求めずに、思案に暮れた。

 栗山監督 全員なんだよ。『らしい』かと言ったら、全員が『らしくない』。こっちが悪い。何とかします。それしか言うことがないよ。

 腕組みしたまま敗戦の弁を締めた。再び好循環を生む道を探る。【高山通史】