動じず腕を振った。巨人戸根千明投手(22)が41試合目で、プロ初勝利を挙げた。同点の6回に3番手として登板。3者連続三振で仕留めると、その裏に勝ち越し、ウイニングボールをゲットした。「ボールは親にプレゼントします。(高木)京介さんが試合を立て直してくれたので、何とかつなぐ気持ちで投げた」と喜びを表現した。

 4番筒香に対して、徹底した外角攻め。2球連続直球で追い込むと、3球目はボール気味の110キロカーブで打ち気を誘い、腰から崩れさせ、3球三振に仕留めた。これで勢いに乗りロペス、代打白崎を日大時代に覚えたチェンジアップでバットに空を切らせた。

 丸太のような体をふんだんに使って投げ込むが、繊細な一面もある。173センチ、93キロで太りやすい体質ながら、プロ入りしても体重は変わらない。常に気を使っているからだ。大学時代は1日8食だったが、今は1日4食で、夜食はうどんと低カロリーな食事を選択。空揚げも衣を外すなど、プロ意識が身についている。「野球をやるために、巨人に入っているので」。この徹底ぶりが大事な場面でも発揮できた。「どんな場面でもベストを尽くすことがスポーツマンだと思う」とたくましかった。【細江純平】